チャネル仕上げとは、オールソール修理の際、底革を縫い付けている糸を、
革の内部に納め、仕上がりを美しくする仕事のことです。また、防水効果も期待できます。
今回は写真でその手順を紹介します。
なお、写真の靴は「マッケイ製法」での修理ですが
「グッドイヤーウェルト製法」の靴でも同じ方法で修理ができます。
①新しくはり付けた底革の外周にそって、
薄く切れ込みを入れ その革をおこします。
②底縫い糸を納めるミゾを掘り、縫いをかけます。この縫いの効果により、
底とアッパーが確実に着き外れることはなくなりました。
③おこしていた革をもどし、接着します。
全体に光沢を出す処理をして磨きます。
④カカトを付け、コバ(側面部)をととのえ
着色、コテでの焼き固め、などをして完成です。
このほか接地部のみのチャネル仕上げもあります。基本は元の靴どうりに
修理をさせていただきますが、チャネル仕上げを希望の方は申しつけください。
当店では、カギのこと、靴のこと、何でも相談をしてください。
ご来店をお待ちしています。